JIS / 日本産業標準調査会

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日本国内でエンジニアやってくなら絶対に必要になるのが、法律と規格。
皆様ご存じかはわかりませんが、消費者の手元に届く日本製機械製品はほぼ全てJIS規格に従って作られています。

JISって何?

Web Page (https://www.jisc.go.jp/index.html

JISとは、JISC / Japan Industrial Standards Committee / 日本産業標準調査会が作成する日本産業規格と呼ばれる物で、様々な物の仕様が規定されています。

どんな物が対象なの?

JISはJIS B 8501等、JIS+アルファベット+番号で登録されており、アルファベット毎に対象がざっくり決まっています。

A土木及び建築F船舶M鉱山T
医療安全用具
B一般機械G鉄鋼Pパルプ及び紙W航空
C電子機器及び電気機械H非鉄金属Q管理システムX情報処理
D自動車K化学R窯業Zその他
E鉄道L繊維S日用品

見て分かることは、なんかざっくりしすぎて逆にイメージが沸かない、ということですよね。
つまり、それくらい私たちの身の回りに溢れているのです。

ちなみに私が普段使っているのはB/一般機械のJISです。

例えば?

このご時世、途上国・先進国問わず、物心付く年齢になれば必ず一度は見たことがあるもの。

「ねじ」

色んな大きさ、形のネジ見ますよね。
iPhoneのネジは特殊な形とか聞いたことありますよね。

この「ねじ」に関するJIS、約150件あります。

多種多様なねじそれぞれにねじの螺旋形状の違い、サイズの違い、材料の違い、製造公差、図面への書き方あれよあれよという間に150件近い規格が出来上がってしまいます。

めんどくささしか感じませんが、ねじ一本作るのにも色んなルールに基づいて物を作っているのが日本です。これが技術大国日本のすごいところです。
海外だとASME(アメリカ機械学会)や、EN(欧州規格)等ありますが、
多分日本程に規格が多種多様に細かく整備され順守されている国は日本くらいだと思います。

どこで見れる?

買えば見れます、でも高い。結構高い。
私が普段国内案件で使用しているJISは1冊で7,000円強します。

もちろん仕事なので会社の金で最新版は常に買っていますが、他の分野のJISなんて持っていません。
そんな時にはやっぱりインターネットですよね。

ググれば見れる時代なんですよ。

違法ダウンロードじゃなくてちゃんと公式ページから見れます笑

印刷等はできませんが、
全JISが閲覧可能です。

流石に日本国内で何をやるにも必要な図書なので、お金が無くても見られるようになっているんですね。

最後に

意外な事実ですが、エンジニアリング会社で働いているのにJISがこうやって簡単に調べられることすら知らない人が多いです。

エンジニアの皆さん、ただ規格に従って設計しているだけではなく、
規格を使って仕事を進める第一歩を踏み出しましょう。