タンザニア (Tanzania)

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本記事の内容は、筆者が訪問した2019年のものであり現在の状況については要確認。
The information in this article is current as of 2019, the year of the author’s visit, and current conditions must be verified.

筆者は新婚旅行でタンザニアを訪れた。無難にハワイとかグアムとかにしたい筆者に対して、こういう機会だからこそサファリかイースター島に行きたいという妻の議論の末、ンゴロンゴロ保全公園に行けるならばと筆者が折れた形である。結局ハワイに行く倍くらい費用が掛かった様な気がするが、行って良かった。

タランギーレ国立公園 (Tarangire National Park)

象の楽園と言われるだけあって、象が群れで移動しているところを見ることができた。サファリカーの前後を通過していく象を見るだけでもサファリに来た、という感じがした。最初のサファリだったため、シマウマやらキリンやらなんでもかんでも楽しかったのを覚えている。

この公園には、ゾウの大群、サバンナの壮大な自然美、壮大なバオバブなど、目を見張るような魅力がある。公園内には550種以上の鳥類が記録されており、そのうちの数種は絶滅危惧種や固有種である。[和訳]

https://www.tanzaniaparks.go.tz, as of 25th Dec. 2023

マニャラ湖国立公園 (Lake Manyara National Park)

ここでのサファリは行っておらず、遠目にマニャラ湖を眺めた程度。それでも湖面で群れるフラミンゴの大群は壮観だった。

マニヤラ湖国立公園には、木登りするライオン、マランの森、温泉、地下水の森、多様な鳥類種、地溝帯など、目を見張るようなアトラクションがある。マニヤラ湖国立公園を訪れれば、旅の渇きを癒す特別な体験ができることでしょう。

https://www.tanzaniaparks.go.tz, as of 25th Dec. 2023

ンゴロンゴロ保全地域 (Ngorongoro Conservation Area)

水曜どうでしょうで見てからずっと気になっていた。妻からハネムーンはアフリカに行きたいと言われ、当初反対だったがここに行けるならと承諾した次第だ。カルデラの淵から入っていくのだが、眼下に広がる巨大なカルデラとその中に広がる草原は圧巻の一言に尽きる。降りてからも周囲に広がるカルデラも素晴らしく、エリアによって草原・湿地・林など様相が異なり見れる動物も異なる。外部から隔離されたため生き残っている動物もいるらしいが、象はその足でカルデラ内外を行き来するらしい。本当に行って良かった。
あと、カルデラを眺めながら吸うタバコは本当に美味かった。

ンゴロンゴロ保全地域は、地球上で最も密度の高い野生動物の個体数、息をのむような風景、山々、世界最大の切れ目のないカルデラ、人類の進化の歴史、その他多くのものがあふれている広大な手つかずの保護地域である。それは実際に訪れてみなければわからない。

https://www.ncaa.go.tz/, as of 2023/12/25

セレンゲティ国立公園 (Serengeti National Park)

ここでの滞在が最も長く、車・気球・徒歩と色々なかたちでサファリができたことに感動した。車でのサファリでは、ドライバーのとんでもない視力に加え、ドライバー間の情報のやりとりによって、珍しい動物や珍しいシーンなどに迅速に駆けつけてもらえる。気球のサファリでは、普段車では入れない場所の上空を通過し、時には高高度から、時には地上3mくらいと高さを変えながら楽しむことができる。徒歩では、槍を持ったマサイ族と共に1~2時間程散策し、車だと逃げてしまう様な小型の動物を楽しんだ。

セレンゲティ国立公園は、世界的に有名な世界生物圏保護区であり、世界遺産でもある。大移動、ビッグファイブ、ユニークな野鳥のコレクション、絶滅危惧種、肉食動物と草食動物が最も多く生息する場所、風光明媚で壮大な風景は、人が遭遇する魅力の一部である!

https://www.tanzaniaparks.go.tz, as of 2023/12/25

ザンジバル島 (Zanzibar)

クイーンのボーカル フレディ・マーキュリーが生まれた島。リゾート地でありザンバルシティは治安もよく賑やか。夜にマーケットで食べたオロジョはライムの効いたスープで食べたことのない味だったが今でももう一度食べたい味だ。また、散策中に購入したカンガ?(現地の布地、別の名前だったような)のシャツは良い土産だ。

白い珊瑚礁とアラブやスワヒリ、ヨーロッパの石造建築遺跡が多数残る。かつては奴隷貿易、香辛料貿易、象牙貿易の拠点でもあった。2000年にザンジバル島のストーン・タウンが国際連合教育科学文化機関 (UNESCO) の世界遺産(文化遺産)に登録された。現在は夕陽の名所として有名になっている。面積は日本の沖縄県よりも少し大きい程度である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%AB, as of 2023/12/25

プリズンアイランド (Changuu Island))

ザンジバルシティの海岸に大量に船が並んでおり声を掛けられるので、適当に交渉して運んでもらう。昔の刑務所とのことだが、現在はリクガメの楽園。数えきれないほどのリクガメが生息している。船員が島内を案内してくれて、チップを払うとキャベツでエサやりができるが、指が食われてしまいそうな勢いで食べる。大きなリクガメの腰を掛けた写真が有名なので腰を掛けたら怒られた。ちなみに、甲羅には年齢が書いてあり100歳を超えるような個体も多く存在した。

ザンジバルの英国第一公使ロイド・マシューズは1893年にこの島を購入し、刑務所を建設した。この島に囚人が収容されることはなく、黄熱病患者のための検疫所となった。検疫所は1年の約半分しか使用されず、残りの期間は人気の保養地だった。最近では、この島は政府所有の観光リゾートとなり、絶滅の危機に瀕しているアルダブラゾウガメのコレクションが飼育されている。

https://en.wikipedia.org/wiki/Changuu, as of 2023/12/25

ザ・ロック (The Rock Restaurant)

海の上に建つレストラン。満潮時は渡し舟で行く少しファンシーな場所だが、筆者が訪問した時は普通に歩いて渡れた。店で出てくる料理は可もなく不可もなくという程度だが、綺麗な海を見ながら食べる御飯は美味しかった。ちなみにこの日はザンバルシティから北端のエクスザルホテルまで車移動で、その辺で捕まえたドライバーの車に荷物を載せたままのランチだったので正直ビクビクしていた。

世界的に有名で、象徴的なロケーション、素晴らしい料理と個性で知られている。天然資源、ザンジバルの強いひねり、そしてイタリア人の愛の山々からインスピレーションを得ています。ザンジバルの南東部の海岸線は、東アフリカで最も美しい海岸線のひとつに数えられており、特別な体験の舞台となります。

https://www.therockrestaurantzanzibar.com/, as of 2023/12/25

筆者はツアーではなく全て自分で手配したので、自動車移動は全てホテル付きのドライバー。船はその場交渉。
基本的にこのエリアはどのホテルもドライバーを手配してくれる。まずホテルをネットで予約し、ホテルにメールでコンタクトしてドライバーの手配を頼むと共にタイムスケジュールを連絡する。あとは空港で自分の名前の紙を持った人を探すのみ。正直アフリカのホテルの人で大丈夫なのか心配だったが、全く問題はなかった。
道中で不安になったのは国内便と到着時。国内便については、建物もほぼ無いようなボロボロの場所から飛ぶのが不安。到着時は、これでドライバーがいなかったらと思うと不安だった。逆にドライバーさえ見つかれば、後は寝てても目的地に着くので安心だった。

(クリックで画像を拡大)

①The African Tulip

キリマンジャロに到着し、アルーシャ市内での一泊。綺麗なホテルで隣にタンザナイト屋があるのは観光客向けである。ちなみにタンザナイトはタンザニアで採れる青色の宝石であり、ティファニーが大きく取り上げたことでその名を広め価値が高まった。筆者は旅行開始のテンションで妻に0.7カラットのタンザナイトを購入した。ルースで購入して帰国後に知り合いの宝石商にペンダントにしてもらった。

②Ngorongoro Serena Safari Lodge

ンゴロンゴロのクレーターの淵に立つホテル。同保全公園の中に建つホテルは少なく、部屋自体は簡素な作りだが、朝にはクレーターが一望できるので非常に気持ちが良い。保全公園内にあるのでホテルからサファリ開始までの移動時間も短く、時間を最大限に利用できるのも非常に嬉しい。(保全公園外のホテルから来る場合は保全公園の開園・閉園の時間にスケジュールを左右される)
また、追加料金で昔ながらの生活を送るマサイ族の村にも案内してもらい、凄い飛んだ。マサイ族は成人の儀式でライオンを槍で殺すので、ライオンは人間を見ると逃げるのだそう。ちなみにサファリカーのことは大きな生き物だと思っている節があって中にいる人間を個別に認識はしていないとのこと。

https://www.serenahotels.com/ngorongoro, as of 2023/12/25

③Four Seasons Safari Lodge Serengeti

日本でも有名な高級ホテル。とにかく待遇が素晴らしく、これでもかと言う程シャンパンが出てくる。セロネラ空港に着いてまずセレンゲティの紹介を兼ねて一本、軽くサファリをしてホテルにチェックインしたら部屋に一本、バルーンサファリをして降り立ったら一本、ウォーキングサファリのゴールで一本。人生で一番シャンパンを飲んだ数日だった。
基本的に全てAll Inclusiveなのでお酒は飲み放題。毎日別のレストランでランチ・ディナーを食べるのでそれもまた新しい。他にもエステも付いていたりした。部屋は当然リゾートの様相を呈しており、部屋の外はサファリ。遠目にキリンや象などの大型動物を見ることができる。
バルーンサファリやウォーキングサファリなどのアクティビティを気軽に頼めるのも良く、日々のスケジュールもサファリ長め、とか、部屋でのんびり長め、とか、かなり融通が利く。当然滞在中のドライバーは専属なので、象が見たい!と言えば象がいるところに連れて行ってくれる。

https://www.fourseasons.com/serengeti/photos-and-videos/, as of 2023/12/25

④Double Tree by Hilton Zanzibar – Stone Town

Google Mapで見ると既に閉業しているが、ザンジバルシティを散策するのに非常に良い場所であった。フレディ・マーキュリーの生家から徒歩5分くらい。

⑤Essque Zalu Zanzibar

ハネムーン最後をリゾートで。海が綺麗でシュノーケリングなどもできる。最後をのんびりと過ごせたのは非常に良かった。最終日は朝日を見てからホテルを経った。筆者はシュノーケリングで日焼け止めを付け忘れ、その日の夜から日焼けで苦しんだ。

https://www.essquehotels.com/, as of 2023/12/25

機中泊含む11泊12日で220万円。新婚旅行にしては高い様にも思うが、正直やったことを考えるとその価値はあった。ホテルについてはハネムーン割引があって30%オフの値段で泊まれたりしたのでこれでも安い方だとは思う。
ちなみに、旅行会社にこの内容を頼む場合、金額は約倍の400万円規模になると思った方が良い。もしも英語が最低限できるのであれば、ホテルを予約して直接ホテル側とドライバーの手配などを相談する方が圧倒的に安い。

ItemDescriptionPrice (JPY)
飛行機羽田 – ドーハ – キリマンジャロ300,000
ホテルThe African Tulip (1泊)40,000
飛行機アルーシャ – マニャラ湖30,000
ホテルNgorongoro Serena Safari Lodge (2泊)200,000
飛行機マニャラ湖 – セロネラ40,000
ホテルFour Seasons Safari Lodge Serengeti (3泊)800,000
飛行機セロネラ – ザンジバル100,000
ホテルDouble Tree by Hilton Zanzibar – Stone Town (1泊)20,000
ホテルEssque Zalu Zanzibar (2泊)150,000
飛行機ザンジバル – ドーハ – 成田150,000
サファリサファリカー (1日、毎日掛かる)10,000 ~ 30,000
サファリウォーキングサファリ70,000
サファリバルーンサファリ宿泊プラン内
お土産、食事、チップなど
合計11泊12日 大人2名2,200,000